DXの次に来るキーワードとして、近年ますます注目を集めているのが「AX(AI Transformation)」です。AIが企業の競争力を左右する重要な要素となりつつある今、企業にとっての課題は「AIを導入するかどうか」ではなく、「誰がそのAIシステムを設計し、開発し、運用していくのか」へと変化しています。
AIへの投資を進める企業が増える一方で、AIを学べる大学や教育機関も年々増加しています。とはいえ 、知識と実際の導入・活用との間には、依然として大きなギャップが存在しています。エンジニアは人工知能について学ぶことができますし、研究者は価値のある成果を生み出すこともできます。しかし、AI技術を実際に企業の課題解決へと結びつけられるAIエンジニアになるためには、それだけでは十分ではありません。必要なのは、より包括的に成長を支える「エコシステム」です。
そのため、FabbiのAI技術力を支える専門家の一人であり、日本の第一線の研究・教育環境でも活動する准教授チャン・ディン・トゥアン氏は、次のように語っています。「企業環境においては、研究だけ、あるいは技術実装だけでは、良いプロダクトを生み出すことはできません。」
こうした考え方のもと、Fabbiは「研究・技術・プロダクト」の3つを密接に結びつけるエコシステムの構築を目指しています。このエコシステムでは、ベトナムと日本の研究者、エンジニア、企業が共通の成長プロセスに参画しています。学術的な知見は実践を通じて検証され、技術は実際のビジネス課題を通じて磨き上げられていきます。そして、その循環が次世代のAI人材を育成するための大きな可能性を持つ基盤となっています。
私たちは、AI人材は単なる講座や技術資格によって育成されるものではないと考えています。AI人材は、成長できる環境によって育まれ、優れた指導者との出会いによって磨かれ、実際の課題への挑戦や価値を生み出すプロジェクトへの参画を通じて形成されていくものです。
AX時代における持続的な競争優位性は、誰よりも早く技術を保有することではなく、その技術を使いこなせる人材を継続的に育成できる強固なエコシステムを構築できるかどうかにあると私たちは考えています。そして、それこそがFabbiが掲げる「From Viet Nam to the World」というビジョンを実現するための道でもあります。私たちは、プロダクトを生み出すだけでなく、次世代のテクノロジー人材を育成することを通じて、その挑戦を続けていきます。


