変化し続けるテクノロジーの世界では、新しいアイデアや提案が価値を失う理由は、「十分に優れていない」からではなく、「適切なタイミングを逃してしまう」ことのほうが少なくありません。情報が増えれば増えるほど、「もう一度会議をしよう」「もう少し分析しよう」「もう一度検証しよう」と判断を先延ばしにしてしまうことがあります。そうすればリスクを減らせると考えるからです。しかし、「十分に準備ができた」という安心感そのものが、プロダクトの最適なリリース時期を逃し、チャンスを他者に譲り、期待していたほどのイノベーションを生み出せなくなる原因になることもあります。
逃したチャンスは、誤った意思決定から始まるのではありません。本当に始まるのは、「決断すべき時に、何も決断しなかったこと」です。だからこそ、Fabbiは「スピード」を5つのコアバリューの一つとして掲げ、組織の行動文化を形づくっています。私たちにとって「スピード」とは、単に物事を速く進めることではありません。私たちが大切にしているのは、「速く、そして正確に。正確に、そして速く。」という考え方です。チャンスを逃さないために、速く。品質を犠牲にしないために、正確に。これは、プロジェクトを進めるための原則であるだけでなく、時間と向き合い、日々ともに働く私たちの姿勢そのものです。
タイムリーなフィードバックは、同僚を待たせません。迅速で明確な意思決定は、チーム全体を前へ進めます。適切なタイミングでの行動は、お客様により早く価値を届けることにつながります。一人ひとりが自分の役割を責任を持って果たすことは、単にスケジュールを守るためではありません。それは、ともに働く仲間の時間と努力への敬意を示すことでもあります。
Fabbiにおける「スピード」は、誰よりも速く走ることから始まるものではありません。それは、十分な準備、明確な思考、そして行動する覚悟から始まります。私たちは、すべての条件が完璧に整うのを待ってから動くのではなく、まず行動し、その過程で継続的に改善していくことを大切にしています。適切なタイミングでの一つひとつの行動は、お客様への敬意であり、チームへの敬意であり、そして自分たちが追求する価値への敬意でもあります。
チャンスには、一度しか訪れないものがあります。私たちは、すべての答えが完璧に揃うのを待つのではなく、「十分に準備し、十分に判断し、最適なタイミングで行動する」ことを選びます。なぜなら、私たちは「スピード」とは、誰かより速く進むための競争ではなく、チャンスを自分たちに待たせないという選択だと信じているからです。


